アルタマール|フランス輸入雑貨、ヴィンテージ、アジアン雑貨, ,

 

メゾン・サジューの歴史

History behind "Maison SAJOU"
 


 

時代背景

『メゾン・サジュー』は、1830年代 (*注釈1)のパリに創業しました。

1830年といえば、フランス7月革命。主権が王侯貴族からブルジョアジー(資産家)に移り、
民主主義革命が起こり様々な産業が発展していきます。

 

 ドラクロア  
フランス19世紀ロマン主義の画家、ドラクロア 1830年作


 

『手工芸』はフランスの伝統文化 

ヨーロッパの王侯貴族の伝統として花嫁は、両家のイニシャルを刺繍したベッドリネンやテーブルクロスを持って嫁ぎました。良家の子女たちは、良質な天然材料で作られたハサミや裁縫道具が贈られました。

 

フランスの裁縫道具 Paris, 1810年


 

メゾンの生みの親

そういった伝統文化を背景に1930年代に登場したのが『メゾン・サジュー』。創業者のジャック=シモン・サジュー氏は、初めてアルファベットの刺繍図案集を作った人と言われています。

1864年に義理の兄弟クロード・キャビン氏が会社を引き継ぐと、絡み合うイニシャルのロゴは サジュー氏の”S”に、クロード氏の”C”、その後経営に参加したジョルジュ・ルフェーヴル氏の”G”となりました。
 
 
 
 
 
 


メゾン・サジューは多くの展覧会で賞を受賞し、1838年パリのシテ島にブティックを開店すると刺繍やレースなどが貴婦人の間で絶大な人気を誇りました。
 
 
 
オリジナルに忠実な『復刻版のミニチュアの刺繍アルバム』
 
 

メゾン・サジュー閉鎖

18世紀後半に始まった英国の産業革命が、 19世紀の初頭フランス経済の流れを変えていきます。 ミシンの登場により、人間の手による手工業のオートクチュール(オーダーメイド)からプレタポルテ(既製品の服)に変わり手芸人口が減少、生産は工場へと移りました。 こうして120年以上続いたと言われるメゾン・サジューは終わりを迎えました。

 

老舗ブランドの復活

老舗ブランドを蘇らせたのは、フレデリック・クレスタン=ビエさん。すべては古い刺繍糸箱との出逢いから始まりました。

フレデリックさんは古い手芸用品の収集家で、初めてサジューの刺繍アルバムを買ったのは15歳の時。そして20代の頃、パリで自分のイニシャルと同じ "C・B”と印刷された「Cartier-Bresson カルティエ=ブレッソン」(*注釈2 )の糸箱と出逢い、運命が動き始めます。

この糸の箱と出逢ったことから、ひとつ箱を手に入れると次々と欲しくなり、家業の眼鏡屋さんよりも町の手芸屋さん『ベベローズ』で働くことを決め、古い手芸用品の収集家となっていきました。

その後イラストブックを扱う出版社で働き、様々な刺激的な経験を積みながら昔の手芸用品の情熱は衰えず、長年のコレクターとなっていきます。

ある時、刺繍ハサミや指ぬきの本を出版することになったことをきっかけに、手芸道具への興味が湧き「お裁縫」の世界にのめり込んでいきます。そのうち実現するかは別として、古い手芸道具を復刻できないかと思い立ったのです。

 

所有者がいない
『サジュー』の版権


ある日『サジューの図案集』の収集家だったフレデリックさんは、まだ手にいれていなかった図案集に大金を投じました。 そしてなぜ「サジューの図案集」がそんな高値で取引されるのか疑問を持ち、気になったある朝方3時頃、版権の所有者をパソコンで検索すると、すでにサジューブランドは誰のものでもないことを知ったのです。

フレデリックさんは使い道を決めていませんでしたが、 2004年11月16日、『サジュー』の版権を手にしました。

 

フランス文化「手工芸」の継承

ー19世紀から21世紀へー

創業者のジャック・シモン・サジュー氏が生まれた
1805年5月25日から200年の時を経て
2005年5月25日フレデリック・クレスタン=ビエさんがMAISON SAJOU(メゾン・サジュー)を復活させました。

サジューのアンティークコレクションから復刻版を作り、新たにナポレオン3世の皇后がいた時代のような世界観が、こうして息を吹き返しました。

 

『Made In France』のこだわり

フレデリックさんのこだわりは『本当のフランス製品』をお届けすること。
中国製が世界を席巻している中、良質な製品をフランスで作ることに力を注ぎます。

初めは誰も『Made In France』と信じなかったそうです。フレデリックさんがフランスの生産者に「フランスだけで製品を作りたい」と言うと、なぜ中国で作って、送ってもらわないのか?と聞かれ、「ひとつの商品ごとに30セント節約することが、私のゴールではない」と説明したそうです。

そのこだわりが身を結び、ごくわずかなものを除き サジュー製品のほとんどがフランス国内で作られています。


「サジューの刺繍糸」"RETORS DU NORD" の名前の由来

2009年に刺繍用の糸を作る時に、分かりやすい名前するためにどのような製品名にするかを慎重に考えました。いつでもどんな時でも困った時には、ヴィンテージの裁縫道具の中を身を投じます。すると"retors"という名前を思いつきました。"retors"は「糸を撚る」「よる=ねじり合わせる」という意味です。
 

”DMC”がすでに"retors"という名を使ったいたため、北部で作られた糸なので、フランス語で北部を表す"nord"にしてその名が生産地を証明することになりました。製品名が刺繍家に知られるようになると、"RETORS DU NORD"は、ますます真価を発揮していきました。

 

  fabrication française 「フランス製」

 

箱、ハサミもすべてフランス製


 

パリから世界の愛好家へ、
そしてあなたの元へ

大いなる情熱から、サジューの復活を成し遂げたフレデリックさん。
フレデリックさんがサジューを選んだのか、それともサジューブランドに選ばれたのか。

もしフレデリックさんが行動を起こさなかったら、今でもそのままだったのかもしれません。
すべての始まりは奇跡的な偶然の出逢いから…

2013年にオープンした実店舗は、パリのカレー通りにあります。
 

 


商品はパリの西、イル・ド・フランスに位置する ヴェルサイユ宮殿から歩いて8分程のオフィスから、当店へ直接届けられます。

かつて祖母から母そして娘へ、伝承されるべき女性らしい文化は、21世紀は個人で自らが触手を伸ばし、獲得していくものとなりました。

こうした時代においてサジューの存在は、 これからも私たちを刺激してくれることでしょう。


 



*注釈1:サジューの創業年度について
国内外で異なるため、 フレデリック・クレスタン=ビエさんに直接確認をとりました。
調査しているご友人によると、創業年度は未だ断定できないため1930年代頃と言っているそうです。

*注釈2:カルティエ=ブレッソン
1825年クロード・ブレッソン氏がパリのサン・ド二通りに創業したコットン縫い糸会社。

*サジューに関する画像と文章は、フレデリックさんの許可を取り掲載させていただいております。

(その他の画像はパブリックドメインのもの、また自己所有の画像を使用しています。)

心安らぐこんな商品もございますPICK UP

MORE

最近チェックした商品

最近チェックした商品はまだありません。